東京の玄関口!?
先日、伊勢神宮へ行くためにチケットを買いに東京駅へ行きました。
ネットでもチケットは買える時代になりましたが、
まとまった枚数を買いたかったので東京駅八重洲口の
きっぷ売り場へ行きました。
4つある窓口は外国人で埋まっており、一人一人が色々と
聞いていて、中々、列が進みません。私の前に並んでいた
日本人サラリーマン二人組が、時間が押しているらしく
「やべえ、時間がないよ」と焦っている様子でした。
ようやく列が進み、私が最前列に並んでいると、中々終わらない
外国人がJR職員とiPADの翻訳ソフトでやり取りをしています。
てっきりフランス語かスペイン語で、話が通じないので
使っているのかなと思いましたが、最前列のなので、そのiPAD
から音声が聞こえます。なんと、中学生レベルの英語のやり取り
でした。東京の、いや日本の玄関口ともいうべき窓口で英語が
たどたどしい職員を座らせているのはどういう理由なのか
考えてしまいました。
JRとしては、日本語で対応するのが基本で英語では対応しない
ので、あえて日本語しか喋れない職員を置くのか?
いや彼は特別優秀な人材なので、あえて厳しい環境に配置して
業務をさせながら英語を習得させようとしているのか?
いずれにせよ中々、列が進まない理由が、判ったところで、
私の順番が来ました。その窓口は、それまで外国人と笑顔で
対応していた女性の方でした。
「東京から伊勢市まで切符を買いたいのですが」
「うちはJRなので東京から名古屋までしか売れません」
「名古屋から先はどうすれば良いのですか?」
「ネットで買えるんじゃないですか」
さっきまで外国人に見せていた笑顔とは、全く違う
固い表情で説明します。
旅行者はJRだけ乗って旅行をする訳ではないので、
私鉄とシステムを繋げれば販売できないのかなあと
思いましたが、黙って東京-名古屋間の新幹線きっぷだけ
を買って帰りました。
国を挙げてインバウンド大歓迎で経済を盛り上げようとして
いますが、外国人にも、日本人にも、あまり優しくない
現実を見てしまいました。
「俺も昔、外国人と話す時は笑ってごまかしていたかも」
って自省しました。
頑張れJR!頑張れニッポン!
業務統括事業部 新保和久