金利が上昇局面に
長く続いたゼロ金利政策もようやく終焉を迎え
住宅ローンも、じわりと上がってきました。
私が家を建てたのが1990年の夏。まさにバブルの真っ只中で、
金利が最も高かった頃です。
あの当時は土地を担保に取れば30歳まえの若造にも
銀行は簡単に融資をした時代でした。
当時の住宅ローンの変動金利が8.5%でした。
まだ金利は上がりそうでしたので、今はなき都市銀行の
融資担当者に固定金利で貸してもらえないかと聞きました。
そうしたら支店長が出てきて、
「新保さん、今から金利が上がるのに固定で貸す馬鹿は
いませんよ」と叱責され、
「そ、そうですよね。もちろん変動でお願いします」と
答えました。
「まあ仕方ないか。貸してもらえるだけでもありがたい」
と思いながら融資が始まりました。次の変動金利の見直しで
金利は8.9%まで上昇し、返済表が送られてきましたが30年
ローンが終わっても元本は払い終わらない状態となりました。
これではいつになったら借金を返せるのか憂鬱になったのは
記憶しています。
しかし憂鬱になったのもつかの間。その後、バブルが崩壊して
金利は、その後、ゼロ金利まで、真っ逆さまに下落して
いったのです。

あの時、あの銀行の支店長に怒られ、泣く泣く変動金利に
して、結果として大正解だった訳です。
何事も百人中、百人が同じ見解だと、それはもうおかしい。
何か間違っていると感じる方が良いと思うようになりました。
FXの仕事をしていた時も、周りの人と同じポジションを持って
いた時は必ず負けていました。
相場はまさしく、友なき方へ行くべしを実感しました。
そんな痛い経験を積んできたので、これは絶対儲かる
と言った話には、全く心が動かなくなりました。
自分は投資では儲かりませんが、投資詐欺にはあわない自信があります。
なぜならば天邪鬼になってしまったからです。
素直に物事を見ないで斜に構えてしまう悪癖がつきました。
相場においては信じる者は救われるのではなく、信じる者は
身ぐるみ剝がされるという怖い現実があります。
知り合いで、仕組みも判らないのに商品相場に手を出してしまい、
追証を取られる事態となり、「新保くん、追証って何?
何だか俺の資金がどんどん無くなっていくんだけど」と
相談されたことがあります。その人は数百万をその商品相場で
失うことになりましたが、少なくともゲームの仕組みも判らない
所にお金を投資しては駄目でしょうということです。
バブルはいつの世にも生まれては消えていくもので、
その昔、ヨーロッパでチューリップバブルが起きて、
チューリプの球根一つが、一軒家より高い値段が付いたことが
あり、その球根はウィルスが寄生していた方が綺麗な花が
咲いて、より高値で取引されたそうな。
人間の欲がある限り、常にバブルはできるものなのでしょう。
こんな話をすると怖い物には近づかないという結論に
なりかねませんが、そうではなくサーフィン理論の実践。
同じ波は二度と来ない、来た波を乗れるか乗れないか自分で
判断して、この波だと決めた波に上手く乗る。
これが何よりも肝心なのだとしみじみと感じます。
今回は人生パーリングばかりの男の話しでした。

業務統括事業部 新保和久
株式会社