2023/11/24

ニューカレドニア事情

格安ツアーハンターにとって、ニューカレドニア3泊5日で,



79,800円(飛行機、ホテル、送迎付き、夕食1回)は魅力的で、

つい飛びついてしまいました。

5月にフィジーへ行って、また行きますかと言われそうですが

天国に一番近い島へ行ってきました。

成田発エアカランの直行便で行きましたが、乗客の7割は

フランス人でした。なぜこんなにフランス人が多いのか。

現地に着いて知ったのですが、フランスから来る人の多くは、

日本を経由してニューカレドニアへ向かうそうです。

パリから日本まで15時間、そしてニューカレドニアまで

8時間半も掛かるので、フランス人にとっては、まさに

地球儀の真後ろへ飛んでいく長旅ですね。

タヒチと同じフランス領なので通貨はパシフィックフランです。

成田空港で1フラン1.5円で両替をしました。

数年前のガイドには1フラン1円と書いてあったので、

現在はかなりの円安になっています。

空港に降り立ちゲートを越えて外の空気を吸った瞬間の

印象は大事ですよね。ちょっと怪しげな人達が寄ってくる所も

良くありますが、ここには、そんな人達はいませんでした。

第一印象は、安全で気候も良く、まさに楽園に来ましたという感じです。

市内観光のガイドさんに聞いた話ですが、ニューカレドニアは

フランス領になって良かったと。なぜならフランス人は

博愛主義なので人々は平等で、隣のフィジーはイギリス領で、

一部の種族だけを優遇して統治させたので貧富の差が大きいのだと。

真偽のほどは分かりませんが、確かに5月に行ったフィジーの

マーケットは、薄暗く土の匂い、魚の匂いが強烈で、

足を踏み入れるのに躊躇しましたが、

こちらのマルシェは明るく綺麗でとてもお洒落な場所でした。

ニューカレドニア マルシェ.jpg

ニューカレドニア マルシェ2.jpg

マルシェにあるカフェで大きなボールに入ったカフェオレ

(600CCはあった)とクロワッサンを頂きましたが

美味しかったです。

ニューカレドニア カフェ.jpg

さて格安ツアーなので自由行動3日間のうち2日は

オプショナルツアーをつけました。

1日は離島(アメデ島)ツアーで、もう1日は市内観光に申込みました。

白い灯台があるアメデ島は徒歩20分ほどで一周できてしまう

小さな島です。

ツアー客の大半はフランス人家族連れです。彼らは3世代

(孫からじじばば)で来て、2つ以上のファミリーで来るので、

10人以上の大きなグループでわいわいやっています。

ニューカレドニア アメデ1.jpg

小さな子供達も誰かが交代で面倒を見るので、

お母さんの負担は少なくて済みます。

日本人の家族も居ましたが、お母さん、おばあちゃん、息子の3人だけです。

お父さん、おじいちゃんは何処へ行った?

お母さんとおばあちゃんだけが一生懸命に子育てをしている。

日本の少子化の縮図を見たような気になりました。

子育ては大人が皆でやらないと駄目なんじゃないかと感じる場面でした。

そんな島に1日居たので朝からずっとフランス語を聴く羽目になり

「シルブプレ、ドブロクくれー」と頭が混乱してしまいました。

ニューカレドニア アメデ3.jpgニューカレドニア アメデ2.jpg

次の日は市内観光で我々夫婦ともう一組のご夫婦と4人で回りました。

市内を一望できる丘、マルシェ、海洋博物館、スーパーマーケットを

見て回ります。

ニューカレドニア 教会.jpg

丘の上に大砲が備え付けられていましたが、環礁に近づいて

くる敵艦を目掛けて砲撃するつもりが、大砲の設計を

インチとフィートを間違えて作ってしまい砲身が短く

全然、飛ばない大砲を作ってしまった。だけど丘の上に

置いてあるという笑い話を聴きました。

ニューカレドニア 大砲.jpg

ニューカレドニアは白人率が高いと感じましたが、白人が4割、

メラネシアやポリネシア人が4割、アジア系が2割だそうです。

旅行客に中国人・韓国人が少なかったのですが、どちらの国からも

直行便が飛んでいないのが理由だそうです。

中国とはフランスが政治がらみで直行便を認めなかった。

韓国はかつて直行便が飛んでいたものの、

ある年の風水でニューカレドニアが鬼門の方角となり、

その年に観光客が激減して、それ以来、直行便が無くなった

そうです。

ホテルはスタンダードタイプでしたが、ホテルの前が海岸通りで

遊歩道も完備していました。

ニューカレドニア 海岸2.jpg

そこを意識高めのフランス人が、

ジョッギングや散歩を楽しんでいました。

またヘルメットを着けて、本格的なサイクリングをする人達も多く、

それもフランスの文化なのかと感じました。

カッコよい服を着て、美味しいものを多くの人と楽しんで、

その後はカラダを動かして健康に気を遣う。

そんなライフスタイルを貫く。つまり豊かな人生を謳歌する

人達が沢山いる所なのだと実感しました。

ニューカレドニア 海岸.jpg

その豊かさはどこから来るのか?

ニッケルの埋蔵量が世界の4分の1もあり、他の鉱石も取れる

ので潤っているそうですが、ただそれだけでない何か

人生観の違いもあるのかなと感じてしまいます。

あくせく従順に働く日本人から見るとちょっと嫉妬してしまいますね。

フランスのエスプリを感じる旅となりました。

ニューカレドニア シーフード.jpg

業務統括事業部 新保和久


日時: 2023年11月24日 14:27 | | コメント (0) | トラックバック (0)
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