真珠婚
結婚30周年を真珠婚というそうでして、うちも今年で、ちょうど30年となりました。
真珠婚というからには、パールを贈らなければいけないのか?
娘に聞くと「ママの宝石ケースには、真珠が沢山入っているよ」という情報をゲット。
思い起こせば、私が約10年前に上海へ行った際に、友人に真珠城というお店に
連れていかれ、黒真珠やら何やら、結構な数を買ったのでした。
その時、東京の留守宅にJCBカードから「ご主人が上海で高額な買い物をされている
ようですが大丈夫ですか?」と連絡があり、妻が「上海へ遊びに行っているので、大丈夫
だと思います」と答えたそうな。
タヒチの黒真珠と比べて、値段が10分の1だったので、果たして本物かと心配しましたが、
その時の淡水黒真珠は、今だに輝きは衰えず、とりあえず本物だったと確信しつつ、
今年は真珠を贈らなくて良いだろうという結論になりました。
30年も経てば、子供達も大人になり、真珠婚っていうのは、子供達から親へプレゼントを
するもんだと難癖をつけて、娘に花束とケーキを要求しました。
そして私は料理担当となり、考えた挙句、友人の魚屋さんに、刺身の盛り合わせを注文。
お刺身を取りに行くと、
「今年はサンマを食べた?」
「いや、まだ食べてない」
「大分、脂が乗ってきたから、これ食べなよ。これも良かったら」
とサンマと子持ちアユも頂いて帰りました。
初サンマはもちろんのこと、弱火で焼いたアユは、香ばしく、卵もコリコリで
家族全員で、美味しいと唸り声を上げながらいただきました。
秋の味覚とケーキに花束、まあまあ幸せな真珠婚となりました。
業務統括事業部 新保和久