本物の見分け方
かつてディーラーという仕事をしていました。
ドルが上がるか下がるか?
経済統計だの需給だの理由づけはするものの、結局は丁半ばくちと変わらない。
どっちかに賭けるのである。だから勝率は5分5分の世界なのである。
「私、失敗しませんから」と言い放ち、勝率10割はあり得ないのである。
私の経験則から言える、本物の見分け方は「負け戦を堂々と語れる人」が本物です。
あの時の相場でドルが暴落して、えらい額を飛ばして、酷い目にあってしまったと正直に言える人がリアルディーラーです。なぜなら、ずーっと負け続けていたなら、もうとっくに市場から退場しているはずで、どこかの相場ではきちっと勝ち戦をしているから、その地位にいるのです。
それとは逆に百戦百勝、勝ち戦の話しかしない人はかなり怪しい。
嘘をついているか、または戦いの間中、穴倉でじっとしているから負けないのです。
客玉を大きく振って、自分のポジションは1本なのに、大相場を張ったという輩もいますが、それは真の相場師とは言えないでしょう。
私はどうだった?
勝率4割。バッターなら一流だが、ディーラーとしては烙印を押され、デリバティブという、
勝負の分からない、不思議な世界へと足を踏み入れたのでした。
でも住宅ローンを変動から固定金利に変更する時に金利スワップを組みますが、その仕事もしてたので、少しは不動産業界とつながりはありましたね。
翻ってリフォーム業は誰かが得をすれば、誰かが損をするゼロサムの世界ではないですね。
三方よし。良い仕事をすれば、お客様も自分たちも喜び、そして社会にも貢献できる。
All for smile
そんな使命感に燃えて日々、精進したいものです。
業務統括事業部 新保