39年目の同期会
卒業して39年が経ち、初めてサークルの同期会をしました。
いわゆる飲みサーではなく、真面目にテニスに取り組むサークルでした。
大学入学当初は、華やかなサークルに憧れ、入ったサークルが地味で、何となく
参加する気持ちになれない時期がありました。
初心者が入って一生懸命練習して強くなるサークルなんだと先輩が強調しても
上の空でした。
こちらはジュニア出身で、大学入学まで6年間のキャリアがあり、
そこそこ打てたし、テニスはしこるのでなく、打ち抜くものだと
思っていました。
先輩達は多分、嫌な後輩が入ってきたと思ったに違いありません。
しかし試合をやってみると、派手に打ち抜く私に対して、
先輩達はゆるーく返球して、しこりまくり、私は自滅して簡単に
負けてしまいました。
プロなら攻め続けて勝つのが当たり前ですが、素人は先にミスをした方が
負けるのだと、その時、初めて気付きました。
それから私は「たまに強打するシコラー」に変身しました。
そこから快進撃が続いたと言いたいところですが、そうでもなく、
まあ楽しくテニスができるようになった感じでしょうか?
そして卒業してから39年経って初めて同期会を開き10名が参加しました。
年賀状で、今年は会いたいですねと毎年書いてある同級生とも
久しぶりに会いました。
39年ぶりだと名前と顔が一致しない人もいるのかなと思いましたが、
意外と皆さん、雰囲気は変わっておらず、話すと当時の記憶が蘇ります。
人のキャラクターはそうそう変わるものではないようで、
2000人を率いる会社の社長になった彼も、飄々とした語り口は
全く変わっていませんでした。
「新保は昔からよく毒を吐いていたよな」と言われましたが、
いじめっ子気質は変わっていないようです。
一人一人が、卒業してからの半生を語り、概ね幸せな人生を
歩んできたことは判りました。
ではこれからはどうするということも語りましたが
皆さん、色々な趣味を持っていて、充実した余生を送れそうでした。
私は、苦し紛れに「絵を描く」と言ってしまいました。
当然、どんな絵を描くんだと興味を持たれ、去年から書き溜めている
絵の写真を撮ってその後、グループラインに送りました。
その反応が意外や意外。
凄ーい。感動!
絵を観て笑ったのは初めてとか、
これは何の流派ですか
と聞いてくる人までいて思わず笑ってしまいました。
本格的に絵を描こうかなっと。
クラブを握るのはやめて、絵筆を握れと言ってきた奴には
「そうかも」と妙に納得してしまいました。
とはいえ元気な姿で再会できたことが幸せだった同期会でした。
業務統括事業部 新保和久