2014/06/14

芸術家って?

「先生、東京芸大に行きたいのですが?」
 
「お前、乞食になる覚悟はあるのか!?」 



高校生の時に人生の進路に迷い、突如ひらめいたのが、芸術家の道。
かつて書いたが、体育と美術の成績だけが、小学生の頃から、ずーっと5をもらっていて、腰を悪くして体育の先生の道を断念して、次に考えたのがグラフィクデザイナー。
ただ横文字の職業でカッコいいと感じたから。美術部でも何でもない。
あまり親しくない美術の先生に相談に行ったら、冒頭の会話となった。

その会話を聞いた美術部の生徒、10名程が、いっせいにこちらに冷たい視線を向けたのを
痛く覚えている。そして先生の部屋に連れて行かれ、30分ぐらい説教され、「俺のように美術の先生になれたのは幸せなほうで、仲間の多くは食えない奴らだ。だから、やめておけ」

30分の説教であっさり芸術家の道をあきらめたのだから、いかに軽薄な青年だったか、今でも恥ずかしい限りである。社会人になり、ある写真家にそんなエピソードを話したら、「新保君、芸術家は乞食になろうが、なかろうが、楽しいから、その道に進んでいるんだよ」と笑われた。
計算づくの男には芸術は無縁だと。

当社にも、美術系の学校を出ている者が何人かいるが、彼らのレベルは、かなり高いのである。
そんな人達と渡り合えるとは到底思わないのである。オジサンは,やはり暗算と愛嬌で勝負するしかないのである。

さて、そんな芸術家コンプレックスの私だが、親戚の中には芸術家を目指す人間がいるのである。
姪っ子が油絵を描いていて、どこぞの美術雑誌に期待される8名の若手の一人に選ばれて、彼女の作品が載っていた。去年は三菱商事の冊子の表紙に使われたそうだ。


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彼女の作品を当社1階に飾ってますので、ご覧くださいませ。 
(小人たちのくに 丸山亮子 画)


業務統括事業部   新保和久


日時: 2014年6月14日 14:58 | | コメント (0) | トラックバック (0)
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